高橋歯科について

PMTC

虫歯や歯周病予防にはプラークコントロール(歯垢の除去)が必要です。

プラークはバイオフィルム(いろいろな最近がフィルム状に層を作っているもの)の一種であり、約4週間で成熟し病的因子となると言われています。そのバイオフィルムが成熟する前にはがしとる作業がプラークコントロールであり、患者さんご自身によるプラークコントロール(パーソナルプラークコントロール)は非常に重要です。

しかし、だ液の量が少ないため虫歯になりやすい方や、歯周病の重篤な方、妊産婦の方などは、パーソナルプラークコントロールだけでは不十分なことがあります。
当院ではそのような方々にはメインテナンスの一つの方法としてPMTC(プロフェッショナルテクニカルトゥースクリーニング)をお勧めしております。

PMTCとは専門家(歯科医師や歯科衛生士)によるプロフェッショナルプラークコントロールとして、約1時間をかけて歯石の除去、歯周ポケット内の洗浄や殺菌、歯のクリーニングおよび歯の表面をフッ素コーティングすることによって虫歯や歯周病になりにくい環境を維持しようとするものです。

痛みはまったく無く、終了後は歯の表面の汚れが取れるため、歯のつるつるした感じと爽快感が得られます。

PMTCの手順

  1. ブラッシング状態、歯、歯肉のチェック
    ブラッシングができていないところや磨きにくいところをはっきりさせます。必要に応じて、ブラッシングの指導なども行います。
    またPMTC前に歯や歯肉にどのような問題があるかチェックし、歯石があれば取り除きます。
  2. 研磨ペーストの注入
    歯の表面、歯と歯の間、歯のつけねの部分にクリーニングペーストを塗ります。
  3. 清掃・研磨
    • ブラシで表裏の汚れを落とします。
    • 三角形チップで歯間部を磨きます。
    • やわらかいシリコンラバーのカップで歯の表裏、歯ぐきの間を研磨します。
    • 山形ブラシで汚れを落としにくい咬合面の溝をきれいにします。細かい部分まで全てきれいにします。
  4. 洗浄
    消毒薬を含んだ洗浄液でお口の中をきれいにして、歯肉ポケット内や歯を洗浄します。
  5. フッ化物の湿布
    むし歯の予防になるフッ化物を塗り、より浸透させるため数分間うがいを避けます。

PTMCの効果

  1. 歯質の強化
    研磨用のフッ化物入りペーストにより再石灰化(カルシウムなど)を促進し、歯のエナメル質を強化します。
  2. むし歯の予防
    細菌性バイオフィルムを破壊し、プラークを除去し、再付着を防ぎ、むし歯を予防します。またエナメル質表面へのカルシウム補給を助けます。
  3. 歯周病、歯肉炎の改善・予防
    歯面から歯肉縁上ならびに歯肉縁舌1〜3mmのプラークを除去することにより、歯肉の症状を改善します。また歯肉が引き締まってきますので、歯周病、歯肉炎の予防にもつながります。
  4. 審美性の向上
    タバコのヤニや茶シブなどの沈着した色素を取り除き、光沢のある本来の歯面に回復します。また汚れを着きにくくします。

PMTCは自分ではできない

歯や歯の周りには、バイオフィルムと呼ばれる細菌が作った膜ができます。バイオフィルムはうがいや通常のブラッシングでは、なかなか取り除けません。PMTCにより専用の器械を使って取り除くのが最も効果的な方法です。

また、歯ブラシの届かない所に汚れがたまりやすくなります。
PMTCはそのような所の汚れもきれいに落とします。

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