高橋歯科について

お子様向けの治療

「筋機能療法」コース内容

当院では、「舌癖」を防ぎ、「正しい飲みこみ方」をトレーニングし、口のまわりの筋肉を強化していくプログラム「筋機能療法」コースを、矯正治療の方全員に受けていただいてます。

基本的に8〜10回コースとなっております。

基本的な舌の位置付けから始まり、正しい嚥下の獲得に向けての舌の動かし方や口唇の強化訓練などを、順次ステップごとに行っていきます。

まだ乳歯が残っているお子さまには、矯正治療の前に「第一期治療」として、筋機能療法コースをお勧めする場合もあります。

難しい用語については、下記をお読み下さいませ。

※筋機能療法コースは、「予防指導専用の診療用チェアー」で受けていただいております。ここで歯を削ったりすることはありません。スペースも広めにとってありますので、ご家族、ご兄弟がいっしょに説明を受けたり指導を見学することができます。

筋機能療法コースの「料金」

矯正治療を受けられる患者様の場合は、料金に含まれています(ただし、教科書代や道具代(600円(税別))を除く)。

「舌癖」とは

舌癖とは漢字が表すとおり、舌の癖、たとえば、日頃、無心になって本を読んだり、テレビを見ているときに口をポカーンと開けて上下の歯の間に舌が出ていたり、飲みこむときに舌をつき出し、歯を押すような癖のことをいいます。

舌癖のある人はいつも口を開けているため、舌が内側から歯を押す力に対して、外側から押さえるくちびるやほほの筋肉に力がありません。舌癖が原因で出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間が開いたり、上下の歯がかみ合わない歯ならびになることがあります。

また、話をするときにその隙間に舌が入るため、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌たらずな発音になることもあります。

せっかく矯正治療をしても、治療の進行を遅らせたり、後戻りの原因になったりします。

「筋機能療法(MFT)」とは

私たちは無意識に1日600〜2000回飲みこむ動作(嚥下)をしています。

歯ならびに悪い影響を与えない正しい飲みこみ方は、くちびるを閉じて舌を上顎につけ、奥歯をかみしめ、のどを使って飲みこみます。舌癖のある人は、いつも舌が口の中の下の方や前の方にあり、歯を押しています。そして飲みこむときには、さらに押し出す強い力が歯に加わってしまいます。

筋機能療法とは口のまわりの筋肉(舌、口唇および顔面の筋肉)を強くしてバランスを良くし、正しく機能させるためのプログラムです。 これによって、舌癖を取り除くこともできます。

訓練により、正しい舌の動きや正しいお口のまわりの筋肉の動きを覚えていって習慣化し、筋肉の動きが、矯正治療の進行を妨げないようにし、また、矯正治療後の後戻りを防ぎます。

口唇の強化訓練

お口のまわりの力を測定します。これから矯正治療を行い、歯を動かしていくわけですが、この歯というのはあごの骨や歯ぐきに支えられています。そして、歯の表側は口唇(くちびる)、頬などに、裏側は舌に守られ、歯の上下はかむことによって安定されています。このような口腔周囲筋と呼ばれるお口のまわりの筋肉によって歯並びやかみ合わせ、そしてあごの形が決められています。

不正咬合の患者さんは何らかの形で、このような力のバランスを崩していることが多い訳です。そこで、矯正治療を行う前に口腔周囲筋のバランスを調べ、また、歯並びと最もかかわりのある舌の位置や動きを推察し、今後に役立てるのがこの訓練の目的です。

第一期治療について

矯正治療は大きく分けて第一期治療と第二期治療に分類されます。
第一期治療とは、まだ成長が残されている患者さんにおいての治療を指します。
第一期治療の目的は以下のとおりです。

  1. 骨格的な不正がある場合、その患者さんの成長を利用してその不正を是正する(上顎前突や反対咬合)。
  2. 現在不正咬合の状態であり、将来的にその不正を助長する恐れのある場合はその治療をします(開咬や交叉咬合)。
  3. 現在は不正が無くても将来的に不正咬合の原因となりうるものがある場合、それを取り除きます(舌癖や指しゃぶり)。

第一期治療においてはさまざまな器具を使用しますが、目的は上記のとおりであり、歯並びすべてがこの治療で完璧に整えられるわけではありません。残念ながら約半数の方は第二期治療において歯並びを整える必要があるのが現状です。

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